2015年10月6日火曜日

教育動向: ダンカン連邦教育長官が12月辞職を表明

アメリカの教育事情 (久原みな子)

 10月2日、連邦教育長アーン・ダンカンが12月に辞職する予定であることを明らかにした。

 オバマの地元であるシカゴの出身で、バスケットボール選手としても活躍したことのあるダンカンは、シカゴ公立学校のCEOを務めていた1990年代からバラク・オバマとはバスケットボール仲間として親交があり、2008年のオバマ内閣成立以降も、友人として、また教育長としてオバマ大統領から厚い信頼を寄せられていた。しかし、昨夏より妻カレンと2人の子どもたちがシカゴに戻り、子どもたちはシカゴ大学付属実験学校へ入学、妻は同学校で働きはじめたため、ダンカン長官は週末をシカゴで過ごしワシントンDCとの間を行き来するという生活を続けていた。今回の辞職は、そうした生活にピリオドを打ち、家族と過ごす時間を増やすためであるとされている。

 教育長官としてのダンカンは、Race to the Topプログラムを通した公立学校改革で、チャーター・スクールとコモン・コアを使った標準テストの導入を推し進めてきた。こうした政策により、連邦政府の教育介入に反対する共和党と、教師の評価にテスト結果が使われることに反対する教員組合員の多い民主党両党から批判を浴びることもあった。また、自身の子どもたちが、コモン・コアを使わず、標準テストの結果で教師が評価されることもない私立のシカゴ実験学校に通っている皮肉を指摘されていた。

 ダンカンは、歴史上最も長く在職した教育長官であり、今回の辞職により、2008年のオバマ内閣成立時から変わらず在職している最後のメンバーの1人がワシントンを去ることとなった。ダンカンの後任には、副長官ジョン・キング・Jrが指名された。

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