2017年6月17日土曜日

教育動向:4年制大学無料化への道



アメリカの教育動向(久原みな子)

トランプ政権下で教育予算削減が焦点となっている一方、ニューヨーク州やミシガン大学では、4年制大学の授業料無料化が本格的に始動している。今年初めに全米初となる4年制州立大学の授業料無料化を発表したニューヨークは、そのためのエクセルシオール奨学金(Excelsior Scholarship)の募集を開始した。奨学金受給対象者は、州内に住む世帯年収が10万ドル以下(2019年までに12万5千ドル以下に拡大予定)で、ニューヨーク州立大学システムに参加している4年制大学と2年制大学の全プログラムに在籍する学生。およそ94万世帯が対象になると推定される。受給者は4年あるいは2年で卒業し、卒業後は受給年数分ニューヨーク州内に居住し働くことが義務付けられている。

また、ミシガン大学も、2018年より世帯年収が6万5千ドル以下の州民の学生を対象に、最大4年間の授業料を支給するプログラムを開始することを発表した。ちなみに同州内から進学する一般的な学生の年間授業料は14,826ドル、州外からの学生の授業料は47,476ドルとなっている。


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